DNA鑑定の進歩

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DNA鑑定の進歩
 7年前ではDNA鑑定はまだ信用できなかったが、その時に被害女性から採取してマイナス80度で冷凍保存していた犯人の体液から容疑者を特定して、時効を前にして逮捕に結びつけることができた。1992年からDNA鑑定は全国の警察に導入されたが、精度の低さや作業の煩雑さから普及には時間がかかっていた。2003年になって高性能解析装置が配備され、わずかなサンプルからでも個人を識別できるようになった。


 15年前ではDNAの型の一致は500人に1人くらいの確率で信頼性に欠けていた。今ではその確率は4兆7000億人に1人にまでなっている。現在、地球上の人口は65億人であるから、この鑑定で誰かと間違える可能性はほとんどないことが分かる。血液、体液はもちろん、たばこの吸い殻、浴槽の垢からも個人を特定できるという。

 これにより過去の難事件の解決に結びつければいいのだが、ひそかに指紋と同じように個人情報として警察にデータとして収集されてしまうと恐れがないわけではない。街を歩けば監視カメラで撮影され、携帯電話は盗聴され、メールのやり取りやパソコンの中味まで監視されるような超管理社会になってくるかもしれない。