参議院選挙の投票

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参議院選挙の投票方法
 今の選挙制度は政治家の都合でいろいろと変えてきたので、有権者には分かりにくくなっている。最近の新聞に、片隅に出ていた記事であるが、前回の衆議院選挙で神奈川14区で議席を失った民主党藤井裕久元大蔵大臣が衆議院比例選南関東ブロックの繰上げで議席を回復したと報じられている。小選挙区で重複立候補していた南関東ブロックで、名簿1位当選の長浜議員が今度の参議院選挙に出て自動的に失職して、名簿同列2位で惜敗率の関係から次点となった藤井氏に順番が来た。

このように衆議院選挙は重複立候補、惜敗率、自動的失職、名簿同列順位、繰上げ当選などと複雑な仕組みになっている。このような分かりにくい仕組みを理解して投票する有権者は少ないのではないかと思う。選挙制度は誰でもすぐに分かる仕組みにすることで民主主義の基本原則が守られることとなる。

 29日の参議院選挙であるが、衆議院ほどは複雑ではないが、以前は全国区といっていた比例選では、候補者の名前でも党名でもどちらでも投票できる。だから発表されている政党の比例候補の名簿はアイウエオ順となっている。全国区時代では党名の投票だけだったので、各党では選挙前にあらかじめ当選順位を候補者につけていた。今回の比例選では非拘束名簿式といって、2001年の選挙で導入されたものであるが、各党で当選順位をつけるのではなく、個人名の得票が多い順に当選する仕組みである。

 今回、比例選の名簿を見ても73歳になる女優が立候補しているぐらいで、あまり有名人は出ていないから、おそらく50歳以上の高齢者には名前がよく知られているので、この人の政治活動はまったく知られていないが当選する可能性がある気がする。