選挙演説

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選挙演説
 自己の信念や政見を披露して有権者の判断を仰ぐものと思っていたら、各党とも競争相手の悪口や中傷合戦で、これでは有権者は甚だしく鼻白むものである。特に敗北が予想されている政権与党の自民党公明党は党首、幹事長とも徹底的に民主党攻撃に徹している。

 そして首相は長崎市内での街頭演説で、激しく改革の自民党で、停滞の民主党と批判していたが、これが内容のない演説であることは自分でも分かっていたのか、最後のまとめで「改革実行力があるのは自民党、そして民主党であります」と締めくくった。単なる言い間違いではなくて、図らずも連立与党の公明党の存在感が首相の頭にないことを暴露してしまった。
 
 選挙演説では相手の攻撃ばかりしていても、かえって聞いている有権者には反感を与えてしまうことになるので、今なにが大切で、これに対して何をするのかを確実に述べることが大切である。また、握手や手を振ったり、頭を下げてばかりいては、こういう候補者は政治家でなくてサルに見えてしまう。あと4日間の運動であるが、各党とも本来の選挙運動をしてもらいたいと有権者は考えているであろう。