仮病疑惑

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仮病疑惑に思うこと
 横綱朝青龍に出場停止2場所の処分が決まった。夏の地方巡業をさぼるため、疲労骨折などの診断書を出したまではよかったが、モンゴルへ帰国してサッカーに興じていたことが報ぜられて、仮病疑惑が浮上した。とかく横綱としての品格が問われていたが、これは事実上の引退勧告を相撲協会から言い渡されたことになる。協会としても新横綱が誕生しているので、廃業されてもあまり困らない。本人も、やってられないと発言しているので、いつ廃業届けを出すかであろう。本当は解雇処分とすべきであろうが、すねに傷を持つ協会としては、精一杯の決定であろう。
 
 民主党の小沢党首にも仮病疑惑が出ている。こちらの方は罪に問われることはないが、選挙速報での圧倒的な勝利に対してどのような顔をすればよいのか、困ったからであろう。壊し屋の異名をもつこの人には、常に策士としてのイメージが付きまとっている。

顔を出しての第一声が「まだこの席に残れる。選挙が終われば、次の選挙が始まっている」と言うのも、いかにもこの人らしい発言である。外国特派員協会での党首討論では、死んだ振りをして、首相に言いたい放題にさせていたが、すでに勝利を確信していたので、あとは如何にして首相に油断させるかという戦略だったのであろう。

 まんまとこの作戦に乗せられた首相が得意満面となって「私か小沢さんか」という政権選択の有名にセリフを言ってしまった、実はこのセリフは小沢氏が綿密に計算して引き出したものと思われる。選挙戦の疲れで風邪を引いて休養していたということで、相手方の動きをどこかでじっくりと眺めながら次の一手に考えを巡らせていたに違いない。退陣しなくても結構、生かさず殺さずというのが頭にちらついているに違いない。実は首相が退陣したら一番困るのはこの人であろう。どこの組織にもこのような人がいて、実際の仕事をまわしている。