参議院の存在

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参議院の存在とは
 参議院良識の府と言われて、本来、衆議院の暴走を牽制する役目を持っていた。度重ねて参院で採決を強行したのが安倍政権である。首相が「私か小沢さんか」と政権選択を迫ったので、政権選挙と誰もが思ったが、大敗したら参議院は政権選択とは関係ないと言い出した。
 
 憲法では予算と条約については衆院の優越権を認めているし、法律案については参院で否決したら衆院で3分の2以上で可決できることを定めている--憲法59--60条--。参院に送られた法律案が60日を過ぎたら否決されたものとみなされ衆院へ戻される。

 その意味では与党の参院での過半数割れは政権へのダメージとなる。しかしながら、政権与党のしたい放題に対してチェック機能が作用するので、これで本来の参院として存在価値が出てきたとも受け取れる。

 もう一つの問題は、衆院選挙で落選した人が参院へ鞍替えすることである。今回もこの立場の人が30名立候補した。参院衆院の落選議員の姥捨て山でも失業対策の場でもないと舛添参議員はいうが、実際は衆院落選組みの救済機関とも見られている。

 衆院がだめなら参院があるさ、参院がだめなら衆院があるさということに対して選挙民はけじめをつけてやるべきである。そうしないとやはり参院は不要で衆院だけでよいということになる。