私立大学の入試傾向

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私立大学入試の傾向
今春の入試で定員割れした私立4年制大学は40--、短大は62--で過去最高となった。「大学全入時代」を来春に控え、私学経営は「冬の時代」が続く。4年制大学559校のうち221校、短大365校のうち225校が定員われであることが私立大学連盟の調査で判明した。入学志願者は4年生では302万人で前年並みだが、短大では13万人で15--も減少した。大学格差が進み、人気は大都市部の大学に集中しているので、全体の底上げにはなっていない。各校の囲い込みも激しくなり、推薦入学者が入学者全体に占める割合は4年制大で46--、短大で73--と、いずれも過去最高となった。
 
 私立4年制大は、地域間格差と大都市内での二極化が特に顕著になっている。定員充足率の平均値が110--を超したのは東京、京都・大阪、南関東の3地域だけである。大都市での二極化の背景には大規模な有名大学が出前入試や全学部統一入試などの方法で志願者を一挙に集めて独り勝ちしている現状がある。

 定員割れ校は四国で88--、中国で67--に達し、東北、甲信越、九州、北陸では50--を超えた。京都・大阪や南関東ですら34--、25--となっており、大都市部のなかでも二極化傾向が強まっている。早稲田、明治、関西が志願者10万人を突破した。立命館、法政が9万人台で続いている。

 1回の試験で複数の学部に出願できる全学部統一入試の導入や地方会場の増加、センター方式の利用、学部再編などの改革が影響している。少子化で大学に入りやすくなっているため、行きたい大学にこだわる傾向が強くなり、伝統校に人気が集中している。