代議士会

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代議士会
 社長のいる目の前で、あなたは社長としての能力がないので退陣したらどうかと、堂々と演説することが許されていることには驚く。これまでの日本的な文化ではありえないようなことが、実際にテレビで放映されているのであるから、それほど自由な雰囲気があるのなら、この会社はまだまだ大丈夫なのかとも思ってしまう。惜しむらくは、これに対しての反対演説、すなわち社長擁護の演説がなかったし、当の社長も聞いているのか聞ていないのか分からないが、しれっとして着座しているのも異様なものである。
 
 ぶら下がりの記者会見で、社長は「私の経営が間違ってはいないので、このまま確りと会社を続けていく」と言っているが、株主からの支持率は20--代に落ち込み、不支持率は60--を越えている。自損事故でつぶれかけたポンコツ自動車を、満身創痍になりながら、それでもまだ運転したいという神経はあまり理解できない。

 株主の意見は絶対的なものと、ブルドックの訴訟で最高裁まで結論を出している。あなたの経営方針は株主の意向に沿っていないと申し挙げているのに、私は間違ってはいないという。これでは、口では、ごめんなさい、株主の意見を十分に尊重して、これからの経営に生かして生きたいと言いながら、株主を袖を引っ張り、踏みつけた足をどけてはいない。これではますます信頼されなくなり、政治空白と混乱がいつまでも続くことになるであろう