手土産

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手土産げ
 第2回南北首脳会談で、韓国側は前回と同様に手土産を持参するであろう。観光や軽工業というこれまでのレベルをはるかに上回るものになるとみられる。2000年に行われた前回の会談では裏金600億円の供与を約束して実現した。今回の交渉は透明に進められたと関係者は述べているが、前回も同様の発言があった。土産の風呂敷包みの内容は、開城工業団地に続く第2の経済特区を建設して韓国の大企業の進出、港湾、道路、電力などの社会間接資本投資、石油精製、鉄鋼など北朝鮮の重工業開発支援などが想定されている。
 
 盧武鉉--ノ・ムヒョン--大統領は「北朝鮮に多くの譲歩をしようと思う」と発言しているので裏取引とは言わないのかもしれない。韓国政府の今年の公的支援規模は過去のどの年よりも大きい。今年の北朝鮮の国家予算約3600億円の23--に相当する840億円を南北協力基金としてすでに供与している。支援の用途は、米、肥料、医療、日常品にたるまで多岐にわたっている。

 これでは日本政府がいくら経済制裁と意気込んでいても、北朝鮮は何ら痛痒を感じないであろう。米国、中国などの北朝鮮に対する態度の変化をよくみて、日本政府もいつまでも制裁一辺倒で押していていいのかよく検討しなければならない。米国からも梯子を外されようとしているのだ。