映画ヒロシマナガサキ

http://iiaoki.jugem.jp/

映画ヒロシマナガサキ
 14人の被爆者と原爆投下に関与した4人の米国人の証言に記録映像などを加えて、原爆の悲劇を描いたもので、日系3世のスティーブン・オカザキ監督は「米国で語られてきた原爆は開発や投下などの議論であり、人の命はあまり語られてこなかった」と意義を強調している。
 
 「被爆者の話す言葉にこそ真実がある」との監督の考えで、政治的あるいは学術的な解釈を排除して、被爆者らの証言や記録映像が淡々と描かれていて、見るものにひたすら訴えかけてくる。1973年に漫画家の中沢啓治氏がヒロシマでの体験をもとに描いた「はだしのゲン」をきっかけとして被爆者500人から取材を重ねたという。

 管理人の二人の子供はNY郊外の中学と高校を出ているが、歴史の授業で米軍の原爆投下に関しては、まさに教科書どおりの戦争を早く終結して双方とも犠牲者を抑えるために必要なことだったと教育を受けていた。この映画は、おそらく、そのような原爆に関するアメリカの認識を教育の現場から変える契機となるかもしれない。最近のNYタイムズでも、白い光線と黒い雨--White Light,Black Rain--とのタイトルで紹介されている。