クールビズ

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クールビズ
 なにやらおかしな言葉がここ数年はやっている。デパートでもこのコーナーがあって、はやっているらしい。企業や大学でも、夏はノーネクタイで仕事をしてもよろしいとなっているところが多くなっている。その代わりに冷房の設定温度を上げることで、省エネルギー、すなわち温室効果ガスの削減に貢献することができるという。
 
 これに異議を申し立てたのが、西岡参議院運営委員長で、「クールビズなんてだらけしすぎている。国会でリラックスしてどうするのか」とクールビズの流行に喝を入れた。冷房の設定温度を上げたといっても28度であるから、ネクタイを締めていてもどういうこともない。国会で首相や閣僚がどこかの浜辺にいるような姿でいるのは見苦しいと前から感じていた。リラックスした服装をするのは日本人にはなかなか難しいもので、クールビズとかに頭を使うくらいなら、背広にネクタイをして、頭脳はもっと国事に有効に使ってもらいたい。

 オペラや音楽界のシーズンの幕開けや最終日には、ガラ--GALA--というコンサートが開かれる。このときには女性はロングスーツ、男性はブラックタイなどで一般の聴衆もでかける。男性の場合は最低、スーツにタイをしていれば問題はない。ところが、日本人と思しき観光客の一団が、ジーパンやティシャツまがいのもので、このガラに来ているのを目撃したことがあるが、なんともみすぼらしく見えるものである。たかが服装というけれど、時と場所を間違えてはいけない。