女性大臣

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女性大臣
 不思議と女性が大臣になると、その省庁での人事でトラブルが起きる。小泉前首相誕生の功績者であって外務大臣に就任した田中真紀子外務大臣は、言うことを聞かない野上次官の更迭を主張したので、首相は喧嘩両成敗を建前として、次官もろともうるさ型の真紀子氏の首を切って捨てた。大方は外務省の古い体質の一掃に手をつけた真紀子氏を応援していたので、これで内閣支持率が一挙に25--も急落したことは記憶に新しい。
 
 今回は原爆容認発言で更迭された久間防衛大臣の後釜に座った小池大臣が長年、次官にいた守屋氏の首をきり、お気に入りを据えようとしたことに待ったがかかっている。次官人事は大臣の一存では決められないことぐらいは、小池氏も知っていたはずであるが、何かを勘違いして、自分はこの内閣では信頼厚い地位にあるとでも思ったのであろう。国会開催中に訪米してライス国務長官と会談して大物振りをPRしてきた。残念ながら、これは米国のマスコミの注目にはならず殆どニュースにはならなかったようだ。

 防衛省事務次官を5年も勤めると、莫大な防衛予算を司り、さまざまな利権の巣窟にはまっていることは容易に想像できる。それを断ち切ることには賛成ではあるが、あまりにも小池氏のスタンドプレーが目に付きすぎるので顰蹙をかってしまったようだ。さらには安倍首相も甘く見られてしまっているので、この問題の取り扱い方ではまたまた首相のリーダーシップが問われかねない。