KYさん

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KYさん
 携帯でのメール入力は、パソコンと違ってキーが少ないから、なれないと時間がかかるので、できるだけ略語で意思伝達を図ろうとして、女子高生を中心として絵文字を初めとしていろいろな略語がはやっている。日本語を破壊するなどとは言わないで、日本語とは異なった言語であると思えばいい。その中のひとつで表題にあるKYが最近では永田町でも使われているようだ。空気(K)が読めない(Y)人のことを言う。

 典型的な例が、参議院選挙で敗北したときの自民党の党首の発言で「国民の声を謙虚に聞いて、私の政策が否定されたのではないから、しっかりと今後とも政策を実行していきたい」というものである。民の声を謙虚に聞けば、政策は否定されたのである。このように、現在の状況や空気が読めなくてか、あるいは読もうとしないで、勝手な屁理屈を押し通そうとする人は、女子高生から「KYさん」と呼ばれてしまう。

 この人のぶら下がりの記者とのやりとりを聞いていると、このようなことがよく分かる。質問に対して、まず、まともには答えない、的を得た返事をしない、問いの内容をはぐらかすことを平気でしている。また、年金問題でも、当初は、野党の質問に対して、そんなに大げさに騒がないで下さい、などとはぐらかしていた。

さらに、閣僚の不適当発言に対しても、初めは容認して、時間が経過してから首を飛ばすようなことを平気でしている。要するに、リーダーとしての責任管理能力に欠けているようだ。日本の総理大臣がKYさんでは国民としては辛いことである。

 ついでに、KINGなる略語まで出てきていると新聞の片隅に出ていた。これは、首相に対して公然と退任を迫った自民党の4人の名前の略語である。それは、小坂、石破、中谷、後藤田衆議院議員である。