公立高校の快挙

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公立高校の快挙
 公立高校としては1996年の愛媛の松山商業以来の夏の甲子園での制覇である。県立の佐賀北高校は、問題となった特待生制度とはまったく無関係であるし、部員はすべて地元中学の出身者で、中学で軟式野球をしていた部員も半数という。学業についても優遇措置はないし、練習設備すら私立の野球有名校とは比べ物にはならない。
 
 このような環境でも、練習のやり方に工夫を凝らせば甲子園の頂点に立てることを実証してみせてくれた意義は大きい。素質や練習量では強豪校には勝てるはずはないが、基礎体力では対等な勝負ができるということで、取り組んだ方法はランニングなどの体力づくりだったという。その成果は再試合や延長戦を制して決勝戦にまで進出できたことに象徴されている。特待生制度やさまざまな優遇措置、特別な練習設備などはなくても甲子園で優勝できることを証明してくれた快挙である。