大臣ポスト

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大臣ポストの魅力
 国会議員にとっては大臣ポストは肩書きとして、ひとつは欲しいものであろう。あれだけ首相批判を繰り返してきた元大学助教授でさえ、お声がかかったら二つ返事だった。また、お倉から出てきたような自民党の派閥の領袖たちも、私の力が必要ならとか言って、それぞれ大臣ポストに収まってしまった。大新聞の内閣支持率は20--台から、これで30----40--に回復したのだからめでたしめでたしとなる。ところが、インターネットの調査では、支持率は20--を切っている数字も出ているのだから、何のための内閣改造かさっぱり分からなくなってしまう。ネットでの不特定多数による調査は、選挙予想でもほとんど最近では的中していることからも、大新聞の数値は実際とは違うのではないかと思う。
 
 今回の改造では、元岩手県知事と元大学の先生がそれぞれ総務大臣厚生労働大臣に座って、これが目玉と言われているが、早くも建設省出身で、元小沢一郎の弟子であった元知事には知事選挙での疑惑が取り沙汰されている。さらには、事務所経費ですでに槍玉にあがっている文部科学大臣以外にも、慌てて領収書を書き直した大臣も指摘されている。

 元大学の先生にはエールを送りたいところではあるが、霞ヶ関伏魔殿中の伏魔殿といわれている厚生労働省に入り込むには、いささかその腕力はあてにはできそうもない。まず対するは自民党の厚生労働族である。彼らはこの省の官僚とがっちりとスクラムを組んでいて、お互いに人事と票とで持ちつ持たれつの関係にある。

このスクラムに細腕の先生が立ち向かう姿はまるでドンキホーテを連想させる。先生はテレビでは反対する人の首を切るとか、勇ましいのであるが、せいぜい自分が罷免されないように周りをよく注意してもらいたい。