視察豪遊

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環境視察旅行
 国内政治のごたごとをよそに、透き通ったコバルトブルーの海と白い砂浜で象徴される南太平洋のフイジー諸島共和国へ、視察旅行をしたのは東京都知事である。今回の出張目的は地球温暖化の影響をまともに受けている現地の状況を視察して調査することという。海面の上昇で水没の危機に瀕しているツバル国を訪問したり、さんご礁やマングローブの温暖化による影響を見て回る。現地から、温暖化対策の重要性をできるだけビジュアルに都民の皆さんに示して、それぞれが具体的に行動を起こすように呼びかけると、もっともらしい理由を発表している。
 
 同行したのは知事と環境関係の専門家など7名の職員で、予算は1550万円と出されている。これまでにも総額2億4000万円にものぼるガラパゴス諸島など海外視察旅行費用が報告されていて、批判を浴びていたが、3選を果たしたので、都民の承認を受けたものと考えているようだ。

 知事は現場を見ないと実感がわかない、現地を検分することが環境施策に役立つという。それほどに現地視察に拘るのだったら、築地市場の移転先である江東区豊洲に出かけて、汚染物質まみれという実態を、現地にテントでも張って、2--3日宿泊して、視察し調査体験でもすることを提案する。