廃れる入試

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廃れる大学入試
 今春の私立大学入学者47万7千人のうち、試験を受けて入学した学生はその半数以下で、残りは推薦入試やAO入試で大学に合格したとのデータが文部科学省から公表されている。国公立大には12万人8千人が入学しているが、国立では85 %、公立では76%の学生が一般入試を受けて入学している。
 
 大学全入時代の到来で、この傾向はさらに深まり、入学試験を実施する私立大学は特殊な大学になっていくものと思われる。そして、国公立大学も含めて、大学の格差がますます拡大して、消滅する大学が増えてくる。そうなると無個性な大学や学部は姿を消して、そこでしか学べないという特徴を備えたところだけが生き延びていくであろう。大学で学ぶことの意義をもう一度検討するときが来ている。