勝利の方程式

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勝利の方程式 ランチェスターの法則
 1位と2位の企業が接近して競争しているとき、1位の企業は2位の企業の製品を模倣すれば2位との差を広げることができる。参議院を乗っ取られた自民党が、スローガンをはじめ、民主党の政策を受け入れようとしている姿勢がこれである。経営学の教科書には、ランチェスターの法則として記述されている。もともとは戦争に勝つための基本的な戦術を数学的に解明したもので、イギリスのLanchester博士が20世紀の初頭にその理論を出版したものだ。


 内容は言われてみれば、当然のことのようであるが、第一法則では、刀や槍のごく初期の戦闘では、数の多いほうが勝つ。それでは弱い方はどうしたら強者の勝てるかといえば、兵力の分散を避けて、局地戦に持ち込み、ゲリラ的な接近戦にもちこむことで勝機を見出すことである。

 大砲などの飛び道具や戦闘機などを使う近代戦や広域戦的な総合戦では、敵に機動力で集中的に損害を与えることができるというのが第二法則である。これは強者の戦術で、接近戦を避けて、総合的な戦いを展開し、圧倒的な兵力によって短期決戦を狙う。集中効果の法則とも呼ばれている。

 第一法則の例は、ベトナム戦争で米軍に勝利したベトナムの戦い、第二法則の例は、第二次世界大戦で、米国が日本に対して、圧倒的な物量作戦をとった戦いに示されている。その後、ビジネス戦略として、特定地域に販売店を集中させて、ライバルを圧倒することや、自社よりも弱い企業をターゲットして相手を圧倒することなどいろいろと使われてきた。