ブラックマンディ

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ブラック・マンディ20周年
 イギリスの童話の主人公である女の子の名前ゴルディロックス(Goldilocks)を使ったゴルディロックス・エコノミー(Goldilocks Economy)の意味は、インフレやデフレのない状態でほどよい経済成長を続ける理想的な景気の事を指している。今年の春先での米国における株式相場の世界では、まさに、このインフレなき経済成長が持続する状態で、この言葉で景気は楽観的に表現されていた。


 この景気に対するムードは、低所得者層向け住宅融資の焦げ付きで、一挙に消えてしまった。これにより今夏の世界同時株安が起き、米国FRBの利下げ、欧州中央銀行と日銀は追加利上げを見送ってこれに対処した。10月19日は1987年にNY株価が大暴落したブラックマンディから20年目を迎える。

ワシントンDCでは先進7カ国のG7が開催され、ヘッジファンド規制や景気動向に絡んだ利下げか利上げが議論の対象となるであろう。ゴルディロックス経済は終わりを告げたが、G7から発せられるシグナル次第で世界経済の方向が見えてくることを期待しておこう。

    • Goldilocks--熊の家に迷い込んだ主人公のゴルディロックスが、熱すぎもしないし、冷たすぎもしないちょうど飲みごろのスープにありつき、寝心地のよいベッドで休息する話である。これから転じて、インフレなき経済成長を続ける理想的な経済をゴルディロックス経済という。