誰も行かない所に・・・

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誰も行かないところに・・・
 「誰も行かない所に誰かが行かなければならない」と口癖のように言っていた長井氏だったという。凶弾に倒されても、俺を狙ったのはお前だと言わんばかりに、カメラを向けているように見えた。日本の首相は「ただちに制裁するかどうかは、もう少し状況を見極めなければならない。わが国の援助は人道的な部分が多く、いきなり制裁ということはできない」というが、相手はテロリストではなくて、軍服のれっきとした一国の正規兵である。無抵抗の武器を携帯していない民間人を撃ち殺したのである。軍隊に殺戮された民間人の所属する国の首相なら、もっと怒りを露に示すべきではないか。


 しかも、この軍事政権に対して自民党政府は他の国に突出したODAをばら撒いて支援続けてきたのだ。人道援助主体とはいうが、北朝鮮と同じで、どの程度に国民の末端にまで援助が届いていたかどうかの確証はない。

紛争地帯での公式の取材は、自衛隊イラクサマワに派遣されたときのように、防衛庁が参加するマスコミ各社に誓約書を書かせて、その範囲内での報道であるから、必然的に活動の宣伝に使われてしまう。その結果、現地報道は自衛隊の活動のいいところばかりなってしまう。

このようなお仕着せの取材では到底に真実は伝わってこない。だから、そこに大資本のメディアとは独立したジャーナリストの活躍する機会が出てくる。残念ながら当然に危険とは紙一重の状況での取材となる。まさに、虎穴にいらずんば虎児を得ずということである。