プーチン大統領のかけ

したたかプーチン大統領
 来年5月に任期満了するはずであるが、「私の退任を惜しむ必要はない。将来への計画策定に私も参加するのだから」と国民とのテレビ対話で述べている。この12月初めに行われる下院選挙に与党「統一ロシア」の候補者となるとも伝えられているが、現職の大統領がどうして議会の選挙に立候補できるのかも分らない。
 
 統一ロシアの選挙公約はプーチン計画と名付けられ、秩序の維持、国民生活の向上、技術革新と国家発展と大国ロシアの復活を目標として、この達成にはプーチン大統領指導力が不可欠として、街頭には「プーチン計画はロシアの勝利」と看板を立てるという。憲法では大統領3選を禁じているので、議員資格を得て、首相に就任することで、その権限を継続するということであろうか。さらには、下院で3分の2の議席を取れば、憲法改正も可能となるので、さまざまな手で強かに権勢の維持に努めているようだ。

 お隣の中国でも、共産党大会が終了して、最高指導グループである9名の政治局常務委員の若返りが図られ、4名もの現主席のお気に入りが委員となった。こちらは、共産党独裁であるから、選挙も何もなしの、まさに独裁的な権力の継続である。結局は、北朝鮮の支配機構と両国ともあまり差異はないようにも思えてしまう。
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