野球シーズンの終了

野球シーズンが終わって
 あとは北京五輪の予選が残っているだけとなった。王ジャパンが世界一となっているので、星野ジャパンはアジアでは勝って当然であるから、かなりきつい試合となるであろう。いずれにしても勝負事は勝てば官軍という言葉通り、負けたらこれまでしてきたことがすべて否定されてしまうことになりがちである。

 ボストンの松坂選手も期待が大きかっただけに、シーズン中盤から後半にかけての無様な姿は100億円の無駄遣いなどと批判されていたが、最終戦で何とか形ができたので、これで一応の合格点がついた。外国へ赴任すると多くの日本人が経験することであるが、気候風土や生活習慣の違いから、はじめの半年から1年くらいは精神的にはともかく、体調の方は何かと違和感が伴うものである。

 1年ほど経過すると、精神的肉体的に慣れてくるから来シーズンはもっと活躍が期待できると思う。そのためにはオフも日本には帰らないで、ボストンで静かに生活することである。ボストンはアメリカでも有数の文化と学問の街であるから、音楽や絵画などの芸術に溢れているし、アメリカとしては歴史のあるところで、さまざまな独立にかかわる歴史的遺産も豊富である。その国に住んだら、できるだけその国に同化しようと努めることで仕事に力を発揮できるようになる。

 日本シリーズでは、8回まで完全に抑えていた投手を9回に交代したことで、さまざまな意見がマスコミで騒がれている。これも勝てば官軍の諺どおり、それでよかったのだと思っている。何故なら、もしも9回に出てきた投手が打ち込まれて、1点差のゲームをひっくり返される危険も十分にありうるのである。むしろその方の確率の方が高いので、あえて交代を決断したリーダーの判断を買っておきたい。

 MJBで活躍する日本人選手が増えてきたので、野球ファンにとっては日米双方の試合を楽しむ機会ができてきた。活躍した選手、期待されていながらその実力を発揮できなかった選手、はじめてのシーズンを終えた新人選手、今年で引退する選手などそれぞれにまた来年には新たな姿で活躍することを祈っておこう。
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