ねじれ国会

ねじれ国会
 大新聞やテレビの報道では政治の混乱のもとは衆参両院での自民党民主党がそれぞれ第1党になっている、このねじれ現象にあるとの論証が目立つ。言うまでもなく、これは前回の参議院選挙で示された国民の民意の反映であるから、明確に国民が望んだことなのだ。そうだから焦点のインド洋での自衛隊の給油活動の中止も国民の意思なのであることは間違いがない。

 法案の審議がこれまでのようにはままならぬからと言って、自民と民主が手を組むという話を国民が望んだことではない。金も時間もかかるのが民主主義の本来の姿だと思う。これまでの自民党の政治は一党独裁のケースとあまり変わらない。前政権の通してきた法案審議を見ても分かる通りに独裁政権はしたい放題のことができる。

 国民はこれに対して反対の意思を表明しただけだ。これにより隠されていた自民党霞が関のいい加減さが少しずつ明るみに出てきていることを実感できる。これまでにも金融危機与野党で協力して乗り切ってきた例もあるのだから、このままで日本の政治にも真の意味での民主主義が定着できるのかどうかを見極めたい。党首が交代してもこの流れは変わらない。
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