黒幕の大勲位

黒幕の大勲位
 民主党党首の辞任騒動が元の鞘に収まって決着したことで、誰がどのように今回の騒動劇を企画したのかマスコミで騒いでいる。テレビや新聞の報道によると、「お国のために大連立を」と勧告したのは、「さる人物」と小沢党首も表現している。この人物は大新聞社の会長で、その社説に「大連立の勧め」を書いたとされている。この人物を動かそうとして影響を与えたのは、大勲位を受けているもはや議員でもない元首相のようだ。「会長は大連立を組もうという考えで私どもと一致した。彼は行動派ですからね。福田さんや小沢さんと個々によく会って、意見を打診したり勧めたりしたことはあると思う。かなり早い段階で、こういうことがあったと思いますね」と、相当早くから両党首の「橋渡し」をしていた可能性を指摘している。
 

 日本国の政治を動かしているのは、国民から選挙で選ばれた政治家であることは言うまでもない。その国民は、今年の7月末に行われた参議院選挙で与野党逆転を選択したのである。民意とは関係のない人たちの横やりで、この国の政治が左右されるようなことが起きてはならない。

 ねじれの結果、さまざまに隠されていた霞が関と永田町に潜む問題がようやく明るみに出されてきているのだ。今回の騒動でこの深い闇の解明が閉ざされたり、その進行が送らされてしまうことを悔やむ。消えた年金問題、C型肝炎、防衛予算などに続いて、経団連会長が関係している偽装請負なども早期の解明が急がれている。
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