防衛省の疑惑

防衛省にかかわる疑惑
 防衛省の守屋前次官への接待漬けの張本人が逮捕された。国防という名の下に増大した防衛予算2兆円について、単なる汚職というだけではなくて、かねてからさまざまな疑惑が噴出してきたように思う。軍需専門商社とその内部抗争にからむ防衛役人と政治家の絡む暗い闇を想像させることである。前次官は防衛予算を私物化しながら、どうして4年間も君臨してきたか、その背景には歴代の防衛庁長官自民党国防族の議員たちも巨大な防衛利権の甘い汁に群がってきたのではないか、その真相こそが解明されるべきである。

 
 前次官は事務方で背広を着ているからシビリアンというのでなくて、防衛省に勤務する役人はすべて、れっきとした軍人である。シビリアンは選挙で国民から選ばれた政治家であるkら防衛大臣だけである。この軍人が歴代防衛庁長官と大臣を隠れ蓑にいて、膨大な国防予算による武器調達から役所のすべての方針を決めてきたのだ。そのようなことを許してきた自民党政権がこれまでやってきたことを暴くことこそ重要だ。

 終了したイラクサマワでの活動でもどれだけ無駄に税金が使われてきたかの検証が必要だ。、今回のインド洋での海上給油を継続する方針を自民党は立てているが、これにかかわる予算は1000億円にも達する。この膨大な予算にも甘い汁をすする死の商人や政治家の存在が、この一連の疑惑から想定されている。検察当局の仕事がどこまで政治の干渉なしで進められるか注目しておきたい。
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