かぐや姫からの贈り物

かぐや姫からの贈り物
 40年前のアポロ計画の時の写真を上回るすごい映像だった。9月14日にH-2Aロケット13号機によって打ち上げられた月周回衛星「かぐや」から、衛星に搭載されたハイビジョンカメラによる月から見た地球の出--earth-rise--と地球の入り--earth-set--の画像である。かぐやは子衛星を従えているので、本体が地球からみて月の裏側に入っても、その状況が子衛星を中継して送られてきている。38万km離れた月から地球をハイビジョン撮影した初めての映像である。
 

 美しい地球であるが、宇宙の中では単なるサーカーボール程度のようなものであることも実感できる。この表面で人類が生存してきていることを思うと、あらためて環境を守ることの重要さがわかる。

 12月から約1年間をかけて月の観測をして、月の誕生、地形、月面地図の作成、電波反射による月殻構造、重力分布など多くの観測を実施する予定という。また、有人宇宙飛行はないが、日本の宇宙技術もようやくここまで来たことを誇りとしてもよい。しかし問題は日本の宇宙開発についての確固たる方針がないことである。
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