道路族の雄たけび

道路族の雄叫び
　今後10年間の道路整備計画には68兆円の財源が必要と国土交通省がまとめた。ガソリン税などから上がる道路財源は1円たりとも一般財源には回すことができないという道路族議員と国交省役人の決意宣言である。住民からの要望の強い高速道路建設や交通渋滞の解消、通学路の安全確保などという事業に必要な財源を積み上げた結果と説明しているが、毎年6兆円になる道路関連税収に合わせた数値であることは明白だ。
　

　すでに道路特定財源の一部を一般財源にまわすことは昨年に閣議決定されていて、本年度は2000億円近くが一般財源に組み込まれている。危機的な財政事情を改善するためには、道路税収以外にも霞が関官庁群が握る年間300兆円にも上る特別会計予算から、年間80兆円枠の一般財源への組み入れに積極的に踏み出さなければならない。これを進めることで、族議員と霞ヶ関の役人との癒着も防ぐことができる。
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