薬害肝炎

薬害肝炎
 米国食品医薬品局--FDA--はB型肝炎感染の恐れがあること及びフィブリノゲン製剤のかわりとなる製剤が利用可能であることを理由に、1977年にフィブリノゲンと同成分の製剤の製造承認を取り消した。この情報は日本でも当然にわかっていたにも拘わらず、厚生省も製造会社のミドリ十字も黙殺していた事実を消すことはできない。薬害エイズ事件と全く同じ構図である。
 
 何かと薬害事件を引き起こしてきた株式会社ミドリ十字--現在、田辺三菱製薬--であるが、その起源は細菌兵器や毒ガス兵器の開発を行っていた731部隊の関係者が1950年に設立した民間の血液銀行が関係している。その後、厚生省の高級官僚が天下り、1964年に株式会社ミドリ十字となった。度重なる一連の薬害問題で吸収合併を繰り返して、現在の田辺三菱製薬となっている。

 ハルビン市郊外に関東軍が細菌兵器開発のために731部隊をつくり、細菌に関して博士号をもつ研究者50名で、ペスト菌赤痢菌の培養、生体実験などをしていた。その一部は中国本土で実際に使用された。敗戦とともに、工場は破壊されたが、データの一部は米軍に流れて、関係者の免責に使われたと言われている。人命にかかわることに関して、いささかも配慮の欠けた振る舞いをしてはならないと思う。
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