年間ベストセラー

年間ベストセラー
 大書店や販売卸店から今年のベストセラーが発表されている。多少は異なるが、ほぼ同じような本がランクされている。今年の特徴は上位20位までで、約半数が新書版ということである。昨年からこの傾向が出ていたとおりである。総合一位は凛とした女性の身の処し方を指南した「女性の品格」で、著者は女子大の坂東真理子先生で、240万部販売された。品格をつけたい女性が多いのか、品格のない女性が多いのかは不明であるが、男性にもかなり売れているという。


 昨年はまだケータイ小説はメジャーではなかったが、今年は20位以内に5冊もランクされている。新書版とケータイ小説という流れは来年も続くであろう。書籍のタイトルは著者が付けるのではなく、出版社でつけることが多い。ベストセラーになる本はすべてタイトルが絶妙で、本来タイトルを付けた人を公表して著作権を主張すべきである。

 管理人は20冊のうち、本屋で流し読みをしたものが4冊で、購入して読んだ本はたったの1冊しかない。20位の下位にランクされている「生物と無生物のあいだ」で青山学院大学の福岡先生の著作である。「あいだ」にあるのはウイルスであり、今年のノーベル医学生理学賞で話題となったノックアウト・マウスの話、有名なDNAの二重らせん構造の発見にまつわること、生命現象とは何かなどと興味は尽きない。この本は人文や社会科学部門の芥川賞とも言われているサントリー学芸賞を受賞している。販売数は45万部だそうだ。

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