連携する大学

連携する大学
 東大、京大、早大、慶大と言えば日本を代表する国立と私立の雄であるが、この4大学の大学院レベルで学生交流協定が締結されたというニュースが流された。少子化時代を迎えての学生の確保と、国際競争時代での学問と研究の維持向上のために、このような連携が必要となってきていると思われる。すでに、地方では近隣にある大学間での単位の互換制度は始まっているが、地域を離れての連携は物理的な距離の問題から難しいはずだ。


 今回の発表では各大学院は修士課程でも博士課程でも、他の大学院から学生を最大1年間受け入れる。博士課程での学位は所属する大学が授与するが、その時の論文審査では受け入れ先の指導教授が加わることもできる。受け入れ先では学費の徴収はない。博士論文の審査ではこれまでにも他大学からの審査員を受け入れて来ているし特に目新しいものではない。

 これ以外にも、全国各地の国公私立大学が連携して産学連携の大学院を東京につくる構想、語学などの学習システムをお互いに融通するシステムなど国立と私立の枠を超えた様々な連携が模索されている。これからはどこの大学で学んだという学歴社会から、何を学んで何ができるかが学生に問われることになっていくと思われる。このような連携が進めば、いずれは多すぎる大学の統廃合につながっていくであろう。実力や特色のない大学は消え去る運命にある。
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