フェルミ推定

フェルミ推定
 フェルミと言えば、イタリアの物理学者で、フェルミ統計で知られているが、1938年にノーベル物理学賞を受賞後、そのまま米国へ亡命して、世界で初めて原子炉を完成させて、原子爆弾開発のマンハッタン計画でも中心的な役割を果たした。
 
 フェルミ教授は学生や友人に対して「カラスは止まらずにどれくらい飛べるか」、「砂浜に砂は何粒くらいあるか」というような秀才たちが答えにくい質問をしていたという。その中でも有名な問題に「シカゴにいるピアノの調律師の数を数える」というのがあるが、考え方としては、まず仮定を設定することから始まる。

 マイクロソフト社やグーグル社での入試問題で、フェルミ推定がよくつかわれているのは、問題に対して、次々と仮定を設定できる能力とそれを用いて計算するプロセスがITで大切な思考力の判定となるからであろう。最近では、日本の企業でもビジネス教育の一環として、解答を導き出す手法として使われている。それでは、次にいくつかのフェルミ問題を出しておく。
1-- 東京23区内にあるラーメン屋はいくつあるか。
2-- 富士山を平らにするにはダンプカーが何台必要か。
3-- 現在、地球上で稼働している車の数はどのくらいか。

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