IPアドレスの枯渇

IPアドレスの枯渇
 インターネットでは接続したコンピューターごとに住所にも相当するIPアドレスが割り当てられている。これで接続されたコンピューターを特定できる。現在のIPアドレスは割り当てる数に限りがあり、携帯電話などインターネットに直接接続する機器が増えてきているので、近い将来足りなくなる恐れがある。

    • IP--Internet Protocol
    • IPアドレス検索--ブログのコメントやトラキクバックは匿名で来るが、IPアドレスは表示されているから、どこから発信されてきたかを辿ることができる仕組み--


 新規に接続するIPアドレスの在庫がなくなっても、すぐにインターネットが全く利用できなくはならない。現在のインターネットサービスは、接続の都度、サービスプロバイダがプールしているグローバルIPアドレスが割り当てられ、切断後はプロバイダにIPアドレスを返すことでやりくりしている。末端のユーザーが固定のIPアドレスを持たなくても機能するようにサービスが構築されている。しかし、末端のユーザーに対してサービス市場の拡大次第によっては影響を受ける可能性がある。

 今後、想定されているユビキタス社会「パソコン同士だけでなく家電等のあらゆる物と物、人と物、人と人がネットワークでつながる社会」の実現には膨大な量のグローバルIPアドレスが必要になるから、IPアドレスの枯渇の恐れはある。現在使用されてい「IPv4」というプロトコルは32ビット幅のアドレス空間をもっている。単純計算では43億弱の固有アドレスを表現できる。2012年までにインターネット接続機器が170億台に達すると予測されているから、IPv4アドレスはパンクする。アドレス在庫は2010年9月29日に枯渇するとの予想まで出されている。
 
 IPアドレス枯渇問題を解決するために生まれたのが、次世代プロトコルIPv6」です。IPv6は128ビットのアドレス幅をもち、天文学的な数の固有アドレスを表現できるほか、セキュリティや優先度を付けた配信など機能面でも先進化を図っている。これへの移行には時間とコストを要するが、東京でも新しいビルに本社をおく企業では、この導入を計画している。

 総務省ではIPv4の国際在庫が早ければ2010年半ば、遅くとも2012年初冬に枯渇し、国内での新規利用が2013年半ばには不可能になるという見通しを発表して「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」を発足させている。米国政府機関のIPv6移行コストは約750億ドルかかるといわれているが、全政府機関のIPv6移行期限を2008年6月に設定している。

    • IPV6アドレス数--340カン--1カンは1兆の1兆倍の1兆倍--

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