政治不況

政治不況
 いささか慌ててFF金利を0.75%引き下げて3.5%にしたFRB議長はさらに「現時点では10兆円の焦げ付きだが、数倍に膨らむ可能性がある」と警告している。サブプライムローン債権を集めた証券化商品の残高が1000兆円と見積もられているが、その10%の100兆円が最大焦げ付き額と予想されている。日本関連の被害は欧米と比べると少ないので、「今の経済が緊急ということはない」と平然と首相はコメントしているが、火元の米国の株価の2倍も日経平均は落下しているのである。


 ダボス会議で日本はこの問題については何もしないと宣言して、欧米諸国から失望感が出されているとおり、この先、何も対策を打たないそうだが、日本は世界の孤児となってしまうことを恐れている。

 ガソリン税で象徴されている道路関連の暫定税率維持に必死であるが、それだったら、すでに廃止したサラリーマンの定率減税配偶者控除なども復活させる時であろう。特に定率減税は恒久的減税とうたっていたはずである。これ以外にも高齢者医療費の負担の減額など打つ手はたくさん存在している。

 呑気な父さんみたいな顔をしていると、その付けが回ってくることは目に見えている。差し当り2月10日に行われる岩国市長選挙がその試金石と予測されている。在日米軍再編に伴う米海兵隊岩国基地への艦載機移転問題が最大の争点となっている。

 住民投票でほぼ90%の住民が反対しているが、その意趣返しとして市が進めている事業への35億円の補助金防衛省は打ち切ってしまった。この市長選で自民党候補が敗れることで政権に赤信号が灯るであろう。
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