ヤフーの買収

ヤフーの買収
 12月決算で2年連続の減益発表をまって、株価が下落したのでマイクロソフト--MS--社が買収に乗り出した。急成長を続けるグーグル社に対して、売上高は増加したが、サービス開発や販売促進費の急増でヤフーは利益を減らした。ヤフー株を現在価格の2倍の1株当たり31ドルで、総額5兆円近い大型買収である。


 ネット検索老舗のブランド力とMS社の資金力でグーグルに対抗する狙いであろう。全米の検索サイトで6割のシェアを持つグーグルは、動画投稿サイトのユーチューブを傘下に収め、携帯電話事業にも乗り出し、さらには、MS社の本丸であるオフイスソフトを無料で配布するなど、MS社への挑戦を続けてきた。

 現在の時価総額はMS社の32兆円に対して、グーグルは26兆円と迫っている。設立わずか10年でトヨタ自動車時価総額を超える勢いである。すでに欧州ではグーグルのシェアは90%近くになっているが、日本ではいまだにソフトバンクと関係している日本ヤフーが優位を保っている。しかしながら、グーグルはNTTドコモKDDIとも提携して携帯電話を通しての検索事業拡大を狙っている。

 日本でもいくつかの検索サイトが名乗りを上げているし、中国産の検索サイトである「百度」の日本版も公開されている。ネット上での覇権をかけてシェア争いはますます激しくなっていく。日本のテレビや新聞のマスメディアにも相当深刻な影響が懸念されている。
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