破産銀行へ追い銭

破産銀行へ追い金投入
 2005年に知事の肝いりで発足した新銀行東京は、出資金1000億円に対して、昨年末にはそれとほほ同額の赤字を出して倒産寸前にまで来ている。経営難に陥った銀行に対して「追加出資はしない」と再三にわたり明言してきたが、突然に豹変して400億円の税金を投入する議案を提出した。


 文士知事として言葉の重みは十分に分かっているはずであるが、ここにきての政策変更は理解できない。つぶれかかっている銀行に金を投入することはドブに金を投げ捨てるようなものである。すでにここ数年で、大銀行の業績は立ちなおり、サブプライムローンの影響は多少はあるものの、新たに弱小銀行が割って入る隙間はほとんどないからである。

 この知事の発言撤回は、これにとどまらず、「都税を地方にまわすことは理屈に合わない」と言いながら、これもあっさりと認めたし、参院清水谷宿舎建設問題でも、「貴重な緑が残っており、ここを潰すのは反対」と威勢が良かったが、これに対しても折衷したらよいと撤回している。どうもこれには息子の選挙区の事情が絡んでいると噂されている。

 これまでにも、豪華海外視察旅行、税金を使っての息子との会食、親族の全額公費負担の欧州出張など数々の疑惑まみれの知事である。来年秋の2016年五輪開催地で東京が否決されたら、任期終了前の退任あるのみであろう。
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