お互いに英語で苦労

お互いに英語では苦労
 日本ではまじめな会合で、ジョークのようなことを言うと、不謹慎だなどといわれてしまう。米国では、どんな苦しい状況でもジョークを飛ばせば、あの人はなかなか余裕があると評価されることになる。故レーガン大統領が大統領就任直後の1981年にDCで狙撃されて、胸に銃弾を受けて倒れた時に、「今晩のパーティはどこだったか」とジョークをとばした。


 昨年の米大リーグ・ワールドシリーズを制したレッドソックスの選手一行がホワイトハウスを訪れ、ブッシュ大統領に凱旋報告を行った。「日本のダイスケ、ようこそ」。大統領は優勝に貢献した松坂大輔投手の名前を挙げ「彼を取材する記者団の規模は私のよりも大きい」と、日本の取材陣の多さをからかいながらも、うらやんだ。いまや大リーグも、多くの国からの選手が活躍していることから、大統領は「チームの勢いはカリブ海やはるか極東にも及んでいる」と語った。

 松坂選手は米国でも取材陣には英語を使うことがないので、大統領は「英語で質問に答えるのが苦手なのは私にも共通する」と自虐ジョークで笑いを誘った。というのも、ブッシュ大統領の英語はスラングが多く、とても教養あるアメリカ人とは思われないようなブッシュ語を連発するので有名だからである。これを機会に松坂選手は米国に骨をうずめる気持ちになって、英語を勉強することによって、選手同士の意思疎通に通じることで、勝ち星を二つか三つ向上させることができると思う。
http://iiaoki.jugem.jp/