外資系企業

外資系企業
 就職人気ランキングで外資系企業の順位が上がっている。中でも外資系金融機関の人気が高まっているという。日本の企業に就職すれば、大企業や公務員ならば、ほとんどの人が一生その会社で働くこととなる。給料もそこそこではあるが、何かよほど不埒なことでもしない限り、その身分は安定している。


 外資系企業、特に欧米系のところでは、極端なことをいえば学歴は勿論のこと、生年月日や性別すら関係なく、現在、自分が保有している価値とそれを使って仕事を遂行する自己責任だけが問われることになる。そのような厳しさが好きな人には、そのような職場は適しているが、普通の日本人なら、人間同士の触れ合いや長期的な人生設計を求めることになる。

 日本的な履歴書には、生年月日、性別、住所、本籍地、学歴、職歴、写真、家族構成、趣味、健康など個人情報に関するあらゆることが含まれている。日系企業のNY事務所で経験したことであるが、採用にあたっての米国人の履歴書には名前と職歴だけで、その他は何も個人情報が与えられない。職歴もどこに勤務していたかではなくて、当人がどのような仕事をして、どのような能力を備えているかだけである。

 確かに、年齢、写真、学歴などが仕事をするわけではないから、言われてみれば当然のことと思う。住所ぐらいはいいではないかというが、NYのどこに住んでいるかで、おおよその生活レベルが知られてしまうからである。

 野球のメジャーに入ることは典型的な外資系企業への就職である。投手なら何勝したか、野手なら何割打ったかがすべての世界である。それ以外の、過去の成績や実績などは全く関係ないことであろう。
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