議員報酬

働かざる者 食うべからず
 報酬は労働の対価としてのみ支払われる。ところが上は国会議員から下は村会議員まで、議会が開催されているかどうかに関わりなく報酬として定額が支払われている。全国1022町村議会での議員報酬は月額平均21万円という。これを議員としての活動をする日だけ日当3万円とすると月額平均は7~8万円と試算されている。
 
 合併しない宣言をして有名な福島県矢祭(やまつり)町では、4月の新任期から報酬の日当制を全国で初めて導入する。人口7000人足らずこの町では、これまでにも財政自立のために、職員の削減、特別職の給与引き下げ、職員全体での清掃など経費節減に努めて来ている。基本的には町会議員は生活のためではなく、奉仕の精神へ立ち返ることとすれば、この日当制は当然のことである。

 ボランティア活動としての議員は地域の主婦やサラリーマン、学生などでも進出可能になるが、金持ちのサロンとなる恐れもある。しかしながら、人口減少社会では、この矢祭町での試みはいずれ全国へ波及していくことであろう。最終的には国会議員にまで及び、現在は議員特権となっている宿舎や移動手段なども廃止していくのが理想的な社会への第一歩となるかもしれない。
http://iiaoki.jugem.jp/