ゴミだらけ

ゴミだらけ
 イタリーから輸入されたモッツアレラチーズに付着していたダイオキシンは、ナポリで起きたゴミ騒動が起因という。どこの自治体でも毎日発生するごみの処理は頭の痛い問題である。地球上いたるところにゴミ問題が起きている。海洋には、推定するところ、海洋生物の6倍ものごみが存在しているという。環境保護団体「グリーン・ピース」によると、1平方キロメートルあたりのゴミの数は330万個に及んでいるという。ハワイ島北米大陸海岸の間には、海流の流れによりゴミが集まりやすいところがあり、このゴミ島の面積はヨーロッパ大陸の面積の3分の1にまで成長しているようだ。
 
 地球上だけではなく、宇宙空間もいまや衛星やロケットの破片などのゴミが散乱している。その数は小さなものまで含めると、推定1000万個という。中国が衛星破壊実験を1年前にしたが、これにより1センチ以上のゴミが15万個生まれたとNASAが発表している。宇宙空間では衛星と同じように、地球の周りを高速で周回しているだけに、ゴミ同士の衝突による微細化、衛星への衝突などの危険性もある。

 宇宙のゴミを処理するお掃除衛星の構想もできているという。この衛星開発には国際協力が必要で、その費用は、衛星を打ち上げるたびに、その打ち上げ費用の10%程度を負担することでまかなえるようだ。宇宙ステーションへのシャトルのドッキングと同じように、宇宙空間に浮遊するゴミに接近して回収するという技術を開発しなければならない。このようにごみ処理は家庭、海洋、宇宙などすべてのところから実施していかなければ、人類の生きていく空間が縮まってしまう。環境問題は温室効果ガスのことだけではない。
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