新社会人

新社会人
 きょうは全国の企業や官公庁で入社式や入省式があり、大学や高校を卒業した約90万人の若人が社会人として出発する。日本や世界を取り巻く環境は、原油高、物価上昇、日本では少子化だが世界的には人口増加、経済を動かす投機マネーの動向、世界通貨ドルの下落など多くの不安定要素が突出してきている中での門出である。就職内定率は大学、高校とも昨年を上回っているが、来年はこの状況が続かないと予想されている。


 昔から「3日、3月、3年」という言葉があり、就職してから、それぞれの時に危機が訪れ、それを乗り切ったらそこで定着するという法則である。あるいは「石の上にも3年」で表わされているように、どんなことでも3年の間は頑張ると、前途に道が開かれてくるという。つまらない仕事でも、工夫や努力次第で楽しみや面白さを見つけることができるから、就職したら3年は続けることと卒業生には言うことにしてきた。

 管理人は大学の教師になる前に、36年間、同じ会社で仕事をしてきた。比較的大きなところだったので、さまざまな勤務地でいろいろな仕事をさせてもらった。会社勤務では社内に人たちとの仕事や遊びを通じての交流は当然であるが、仕事や学会などを通じての社外の人たちの交流も重要である。メール時代であるから、顔を合わせなくてもかなりの仕事をこなせる状況であるが、できるだけ直接に顔を向き合って仕事を進めていくことをお勧めしたい。

 IT産業などでは、かなり自由度が広がってきているそうであるが、会社勤務では勤務地と上司を自分で選ぶことができない。上司や同僚との関係も仕事の成果には影響する。実力もないのに威張る上司、重要なことを避けて細かいことに熱心な上司、部下のアイデアをすぐに奪う上司、出る杭を叩くことの好きな上司、ケチをつけることだけが仕事と思っている上司、上には弱く下には威張る上司などいろいろであるが、学生時代よりもよく勉強してその世界で実力をつけ、将来への青写真を描いて努力してもらいたいと念願している。
http://iiaoki.jugem.jp/