一生懸命に仕事をした

一生懸命に仕事をした
 公約として「年金完全解決」を掲げ、平成20年3月31日までに宙に浮いた5000万件の記録を「すべて明らかにする。私はできることしか言いません」と時の首相が大見えを切ったことは未だ耳に新しい。これに対して現首相は「解決するとまで言ったかな」ととぼけていて、厚生労働大臣は「よくやっている。必死に仕事をしている」と弁護する。官房長官に至っては「選挙の時だから、言い方を省略して誤解を与えた」とまるで、選挙演説では国民をごまかしても許されるし、誤解した国民の方が悪いと言わんばっかりである。
 
 当の厚労大臣は「全身全霊をかけて、一生懸命に真面目に仕事をしてきた」と弁解しているが、高給取りが懸命に仕事をするのは当たり前のことである。問題は真面目に真剣に寝食を忘れて仕事をしても、その成果が出ないのでは、仕事をしたとは言えない。サラリーマンでも、成果が出ないことの言い訳として、この台詞を使うケースがあるが、結果が出ないのでは、無駄な仕事をしていたとなる。

 学生の勉強でも同じであり、夜遅くまで勉強していても、その方向や方法を間違っていれば、試験には受からない。教師も真面目に真剣に授業に取り組んでいても、学生の学力が上がらないのでは教師として失格であろう。一生懸命に仕事をしたことだけで通れるほど世の中は甘くはない。

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