永田町用語

永田町用語
 永田町では「前向きに検討します」や「善処します」などと言う時は、間違いなく「何もしない」という意味である。演説などで「国民の皆様のために」などと言った場合、その真意は「自分の選挙のために」という意味であり、発言を置き換えてみれば、実に分かりやすい。首相のいう「希望と安心の国造り」というのは「絶望と不安の国造り」と解釈することもできる。

 
 政治家の発言はこのように、一般に使われている意味とは異なる使い方がされるから、わかりにくいことになる。発言の真意が分からない時には、その発言や政策で、いったい誰が得をするのか、誰が利益を得るのかを詮索することで、その本来の意味をつかむことができる。
 
 話題の「暫定税率」については、国土交通省や道路族の頭では「恒久税率」と読み変えられているに違いない。これとは反対に、減税に対しては「恒久」が「暫定」となる。1998年に小渕内閣が、42兆円規模の緊急経済対策を実施し、景気浮揚策の一環として所得減税も導入した。

 その減税は「恒久減税」と名づけられた。ところが10年もたたずに跡形もなく消えてしまった。つまり、永田町での「恒久」とは、10年ほどの期間を指し、逆に「暫定」とは場合によっては半永久的な期間を指すようだ。
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