呆れた挨拶

呆れた挨拶
 先週末のことであるが、首相が主催する「桜を見る会」が新宿御苑で開かれ、政財界人やタレントら約1万人の招待客が満開の八重桜を楽しんだ。その席上で「こんな桜ばかりのような日本にしたい。政治と行政をしっかりさせるのが私の役割で、先は明るいと思っていただきたい」と相変わらずのノーテンキの挨拶で自分のもつ権力だけは誇示することに余念がなかった。

 次に「まあ、いろいろありますよ。物価が上がるとか、しょうがないことはしょうがないのだから、耐えて工夫して切り抜けていくことが大事だ」と述べてので、普通はこちらもノーテンキのタレントたちも、これには驚いたようだ。権力だけは持っているが、自分の統治能力のなさをさらけ出したからである。

 この園遊会に使った費用がトータルで3000万円ほどと推定されている。この緊縮財政時代であるから、首相としては花見の会などは自粛するのが自然と思う人が多い。これよりももっと無駄なカネが首相のメルマガに使われている。

 配信部数は150万程度というが、本年度予算では1億1250万円計上されている。およそ毎週一回「道路財源問題。福田康夫です」、「日銀総裁問題。福田康夫です」などと毎号こんなタイトルで、グチやボヤキを送ってくる。さらにメルマガの外見を派手にしようとしていて、また税金が投入されることになるようだ。
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