長野聖火リレー

長野聖火リレー
 来月6日の中国国家主席の来日を控えて、長野での行事を無事に終わらせたい中国政府は、その前日になってチベットとの対話の姿勢を見せた。チベット問題が起きてから初めての主席の外遊だから、日本でのリレーで生じる混乱を避けたいとの意思表示と思われる。そして聖火リレーは多少のトラブルはあったものの、なんとか終了した。
 
 これまでの中国側とチベット側の接触で、チベットの主張する高度な自治との要求は、中国にとっては祖国分裂であるから、対話をしても妥協点を見つけることは殆ど不可能と思われている。とりあえず中国としては8月8日に始まる北京五輪の成功が第一であり、このためにもこれ以上の国際世論からの圧力を受けたくはないであろう。チベット問題の解決を急ぐ理由は中国側には存在してはいない。

 言うまでもなく自由は責任と表裏一体のものである。自由な言論のないところには、責任も存在しない。そして行動や言論に責任がなければ、民主主義の世の中では認められないことも明らかである。そのためにも一流の国家として成長していくためには、自由と平等という普遍的なことへの価値を確立することが重要であろう。
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