お土産はパンダ

土産はパンダ
 支持率低下の首相にとって、中国主席を迎えて政権浮揚への機会を掴みたいところである。東シナ海資源開発、台湾との関係、チベット人権、大陸からの黄砂、靖国神社、社会の教科書、歴史認識、食品安全など日中間に介在するさまざまな課題がある中での訪日となる。「相手が嫌がることは控えたい」とのメッセージが伝わっているし、新中派の首相への同情論もある中国側としては、何とか支持率回復への助け船を考えた結果が、パンダとピンポンということになったようだ。
 
 早稲田大学での主席の記念講演に続いて、主席と中国女子選手に対して、首相と早大福原愛ちゃんとの混合ダブルスのゲームが行われる。首相も連休中はひそかにピンポンの特訓を受けていることであろう。これとパンダ2頭を上野動物園に貸与することの交換条件として、日本側にはチベット人権問題や食品安全問題について、話し合いのネタにはしないとの合意ができているようだ。

 相手が嫌がることはしないとの言葉を中国側としては、最大限に利用して、チベット問題が明るみに出てから初めての主席の外国訪問を成功させたい意図であろう。その結果、日本は完全に中国の配下に下ったと宣伝として利用されることになる。外交下手の日本には敵う相手ではない。
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