築地市場移転

築地市場の移転
 東京都が進めている築地の中央卸売市場の移転先である豊洲の土壌から、シアン、ヒ素、水銀、ベンゼンなど汚染物質が検出されている。このような汚染された土地に生鮮食料品を扱う市場を建設することは不可能である。

 地下2メートルほどの表層部分からのデータだけの結果である。都はこの部分だけの土壌の入れ替えや盛り土だけで対応する方針を出しているが、揮発性の汚染物質はやがて表面に出てくる可能性がある。
 
 土壌を入れ替えるにしても、汚染された土壌をどこに持っていくのか、清浄化処理するにしても巨額のカネがかかる。豊洲以外の候補地を探すか、老朽化した築地市場を改修するか、いよいよ知事も口先三寸だけでは解決できなくなってきている。

 これだけではなく、経営不振の新銀行東京の追加融資と再建問題、水谷建設がらみの宴席接待や闇献金疑惑など2期目の知事は難題を背負っている。パンダについて「御神体じゃないんだから、いてもいなくてもいいんじゃないの」などと減らず口をたたいている暇はない。
*総事業費4400億円。この内、汚染物質対策費670億円
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