EUへの進出

EUへの進出
 いまや27カ国で人口5億人という巨大市場になったEUは政治的経済的に日米に匹敵する規模となってきている。特に環境保護に関してはEU独自の規制を事実上の世界標準にまでする動きを強めている。日本での環境サミットでも、規制では産業界で足並みが乱れる日本に代わってリーダーシップを発揮する勢いである。


 ところでこの10年間で日本企業のEUでの製造拠点は200か所から1000か所へと5倍に増加している。EUへの参入は環境面で厳しいハードルが設けられているが、省エネや環境技術を得意としている日本企業にはこれが有利に作用している。しかしながら国ごとに異なる流通網や商慣習の違いから日本企業のシェアは、いまのところそれほどは高まってはいない。

 6月14日からスペインのサラゴサで開かれる万国博覧会(Expo Zaragoza 2008)でのテーマも2005年愛知万博と同様に環境となり、総合テーマは「水と持続可能な開発」となっている。日本からは14企業が参加して、日本館のテーマは「水と共生する日本人〜知恵と技」で、展示を準備している。EUでの日本企業の環境への先進技術の開発と考え方をPRする絶好の機会である。
サラゴサ万国博覧会(Expo Zaragoza 2008)6月14日〜9月14日
http://iiaoki.jugem.jp/