米朝協議

米朝協議
 4月初めに行われた米国と北朝鮮との2国間協議では、北のプルトニウム計画の全貌が示されて、ブッシュ大統領が退任する直前、この11月末までには、テロ支援国家リストから外される了解がなされていると米国で報じられている。北としてはブッシュ大統領在任中に、この問題を処理することを決めているようだ。


 すでに2月NY交響楽団平壌での演奏以来、次々と米国から訪朝団が組まれて、国交回復後のビジネスチャンスをうかがっている。EUからの平壌詣でが続いているようであるし、ただ指をくわえて眺めているしか能がないのが日本である。

北朝鮮への経済制裁の半年間の延長を政府は閣議決定しているが、「日本が輸入や贅沢品の輸出などの禁止措置を取っても、誰も困らない」と東京の朝鮮総連では嘯(うそぶ)いている。米国は拉致問題では日本へ同情を示しているが、そうだからと言って、これがテロ支援国家解除には全く影響しないとも言っている。

 米国が解除してからでは、拉致の解決は絶望的となる。日本の制裁は全く機能していないのであるから、まずこれを解除して、米国のテロ解徐に先立って、2002年の日朝平壌宣言に基づいて交渉を開始する時期に来ていると思われる。いつまでも埒の明かないゲームをしているわけにはいかないであろう。
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