外国人経営者

外国人社長
 グローバル化が一段と進んで、日本の上場企業でも日本人でない社長が30人強もいるようである。有名なところでは日産自動車ソニーであるが、今後ますます増加していくものと予想されている。プロ野球の監督でも広島、ロッテ、オリックスなどで米国人が監督をしている。日本で仕事をするのだから、日本語を使うべきと思うが、米国人にとって日本語は中国語よりも難しいらしい。
 
 そこで万国共通の言葉は英語であるから、外国人との交流では、この能力が問われる。通訳を使えばいいとか、仕事ができれば英語は関係ないとか、英語のできない人は負け惜しみを言うが、誰でも通訳を使えるわけがないし、仕事ができて英語のできる人には後れを取ってしまう。やはり英語能力が必要となる。

日常会話ならばどうにでもなるが、仕事で使うとなればTOEIC700点以上というのが一応の基準のようだ。英語は単純な表現で多くのことを言うことができる。大統領候補のオバマ氏の表現などは日本人としては参考となる。例えば彼がよく使う「Ready for change.」等である。

 次に、仕事の中味の表現能力であるが、できるだけ結論を明確にすることである。重要なことはどのような場合でも「私」が中心となることだ。日本的なあいまい表現は幸い、英語にはなじまないから、否が応でも直接的な表現しかできないはずだ。

 そして、どんな簡単なことでも口に出して明確にすることが求められる。眼は口ほどに物を言いとか、以心伝心などという日本独特の風習はありえない。さらに、意見や結論を述べたら、その理由を説明できるデータを備えていなければならない。

 米国人との普通の付き合いでも、意見を言う時には、どうしてそうなるのかを頭に思い浮かべながら口に出さなければならない。その相手が普通の常識ある人なら、必ずその理由を尋ねてくるものである。そのうえジョーク、気の利いた諺、聖書などの誰でも知っている言い回しなどが使えれば申し分ない。英語はもう駄目という場合には、趣味でもいいから得意技を身につけることが有効となるかもしれない。
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