地球温暖化の真実

地球温暖化の真実
地球温暖化を真実として鵜呑みにするのではなく、また、地球温暖化を陰謀として無視するのでもなく、現実のグローバルな規制動向にしたたかに対応する外交戦略こそが求められているのではないでしょうか。」との意見を木村剛氏がブログで述べている。


 地球環境を主題とした洞爺湖サミットを前に、問題を整理しておきたい。温暖化謀略説の主張は「インドや中国など新興国は資源や食糧を節約すべきだとは、先進国特に欧米諸国は直接に言えないので、地球温暖化を持ち出して、資源ガブ飲みを制御したいとの思惑がある」というものだ。もしそうなら、食料や原油の流通販売ビジネスを支配している欧米の尻馬に乗って日本がお先棒を担ぐことはない。

 温暖化虚偽説の主張は、ノーベル平和賞まで受賞した「IPCCのレポートを否定するもので、炭酸ガスが温暖化の原因とは言えない」というものである。多くの具体的なデータが示され、IPCCの結果が観測データと大きく食い違う多くのデータが明らかにされている。地表気温は地球上の数千の観測点の平均値だが、観測位置が都市部にあるので高めに出ているだけである。だから、地表気温が単調に上昇しているというデータは疑わしいと主張している。

 地球の平均気温は太陽活動の影響が大きく、19世紀中ごろから20世紀末までの気温の変化は太陽黒点周期でほぼ説明できる。このデータはIPCCでも認められている。要するに地球の気候変動は自然現象だとなる。京都議定書への反論は主として、MITの気象学者であるリチャード・リンゼイ 教授によるところが大きい。

 これに対して、東大の住 明正教授は「地球温暖化が人為起源の温室効果ガス(二酸化炭素など)が原因だとほぼ断定したことです。これまでも太陽活動などさまざまな自然要因による気候変動の可能性を指摘する人たちがいたし、今もいますが、それによって人為起源による気候への寄与を否定することはできません。大気中の二酸化炭素濃度が過去六十五万年の自然変動の範囲をはるかに超えて急速に増えているのは事実です。二十世紀半ば以降に観測された温暖化が人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性は高く、この五十年の気候変化が自然の変動だけで引き起こされた可能性は低いというのが報告書の科学的な認識です」と結論している。この説が国際的に認知されているものである。

 管理人の結論は次の通りである。人間の活動によって大気中の炭酸ガス量は過去100年で増加し続けているので、この結果が地球の自然に何らかの影響を与えていることは否めない。地球は有限であるから、この中で人類及び生物が生存していくためには、できるだけ自然の状態を維持していく活動を続けなければならない。
http://www.ccsr.u-tokyo.ac.jp/~sumi/
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_af6b_1.htmlmore
IPCC
*Prof. Richard Lindsay
http://iiaoki.jugem.jp/