羹に懲りてなますを吹く

羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く 
 耐震偽装建築をなくすために検査を厳しくする、多重債務者を救うために金利の上限を引き下げる、投資信託では元本割れで泣く人をなくすために証券会社での販売規制を厳しくするなど、すべて霞ヶ関の後追い行政だ。これと同じ仕組みで、今度は消費者庁を創設して、製品事故の皆無化をするという。メルガマで「だから消費者庁福田康夫です。」と宣伝している。
 
「同じような事故が繰り返されてしまう背景には、役所が縦割りになっている中で、どの省庁が担当すべき問題かが明確でなかったり、事故の情報が担当部署にうまく伝達されなかったり、長い期間放置されたり、といった問題がありました。」とこの中で官邸のメルガマ担当者が述べている。

そうであるならば、関係する官庁に責任を取ってもらうために、いちど全部の役所を解散して、全く新たに消費者庁なる組織を作るのが普通の考えであろう。

 各役所からこれまでいい加減な行政をしてきた役人連中をかき集めてきて、新たな器に入れて見ても機能しないことは明らかであろう。その上に、改正貸金業法、改正建築基準法金融商品販売法など同様に、実態無視の方向で経済を混乱に陥れGDPの足を引っ張る恐れさえある。大義名分があるが、法律を改定すればすべてうまくいくという、役人的な発想で実は逆の効果を生みだしかねない。
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